人、環境、覚悟、そして、創造する組織

 最後に、面白法人留学の4日間、カヤック社内で見つけたことを、まとめて報告したい。

「不老の空気」と「本気の覚悟」があるからこそ、創造的個人が入って来た時に、彼らの資質を引き出すことができ、組織能力として出現させることができる。大きくなっていっても、創造する組織であり続けられる。

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 すこし、詳しく表現するならばこうなる。

 創造する組織であるここカヤックでは、大きくなっていっても組織が老化(硬化)しないよう、「ありがとう。」の空気で場を満たし、一方で、組織が拡大していくなかでもベクトルがバラバラにならないように、強い覚悟で組織が導かれている。

 
 これだけでカヤックのすべてがわかったとは言えないが、一部を垣間見たものの使命として、極力言語化してみた。





筆者の考察:

 創造的な人を、創造的な組織にするには「不老の空気」と「本気の覚悟」の2大要素を持たねばならない。
「不老の空気」だけでは、創造のベクトルは束ねられない。
「本気の覚悟」だけでは力強いが創造的ではいられない。
両者があって、はじめて、創造的人材が、創造的組織になりうる。

 筆者は、当初、カヤックの中には創造的な思考を醸すアイテムがあったり、ことさらに意識されるような明確な創造活動ルールがあるのではないかと思っていたが、そういうものは発見できなかった。(もちろん、ブレストルームのような素晴らしい設備もあるのではあるが)

 上記のような「一見、カヤックらしさを引き出している要素には見えないなもの」が、創造する組織であり続けられる要因だと観察の結果、思われた。

 もちろん、これ以外にも見聞きしたことはたくさんある。また「ありがとうichオフィス」で、あり続けられるのは、リーダたちの知的耐久力によって浸透しているので、図の要素間は相互影響を持ち合っており、図ほど単純なメカニズムで片付けられるわけではない。

 しかし、それを重々承知の上でなお、このレポートを通じ「創造しつづけられる組織」を作りたいと願う経営者やエンジニアが、カヤックの横顔から何かを吸収する一助になれればと思い綴った。

 記事の最後に、御礼の言葉を付したい。
 面白法人留学制度という形で一緒に仕事をさせていただくために、各種の受け入れ手続きや日々の面倒を見て下さった方々、一緒にブレインストーミングをしましょうと、ことあるごとに機会をくださった方々、折に触れてカヤックらしさを教えていただいた皆様に、心から感謝の言葉を述べたい。

「ありがとうございました。」

関連リンク:

カヤックさんのサイトに、私の留学コメントが掲載されています。こちらからどうぞ

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