『おもしろ法人留学制度』ですごす1週間(特別編) ~三日目、考具の加藤昌治さんがやってきた~

5月29日 19:00
 筆者は今、カヤック本社三階の会議室の隅に座っている。期間中の三日目に、『考具』の加藤昌治さんの考具ワークショップを体験したことをレポートしたい。

 カヤックの本社3階の会議室で、加藤さんのワークショップは行われた。参加者総数は14名。

「考具を使って「自分がやりたいこと」を描いてみる」というワークショップ。マンダラートを用いて、多ステップに発想していくものであった。

発想の前に、ショートレクチャー。「既存の要素」「アイデア」「企画」の構造関係を説明。既存の要素の沢山の中から(要素の組み合わせで)アイデアは生まれてくる。沢山のアイデアの中から企画が生まれてくる。

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既存の要素を組み合わせる方法は様々あるが、カヤックのメンバーの資質を見極めて加藤さんはこう述べた。「皆さんのレベルであれば、組み合わせの方法というか発想法をたくさんやるよりは、既存の要素をたくさん得ることに力点を置いた方がいいですね」「そのためには「直接体験」「間接体験」「いわゆる知識」があります。しかし、案件は突然降ってくるのでそれから体験を得ようとしても大変。では、どうするかといえば…「遊べ」ということですね。」とのこと。遊ぶのも芸の肥し、というのはアイデア創出系の仕事においてもやはり大事なのだ。遊びにつかった「領収書」の分だけ仕事の質が上がるかもしれないならば、企業の行う研究開発投資のようなものかもしれない。よし、明日からもっと遊ぼう。

今回の特別ワークショップの考具は、「マンダラート」。9つのセルが、アイデアを思いつく力を促進してくれるのだ。その実際の展開方法を行っていただいた。今回は、「もし転職するならば」という仮定で自分のやりたいことを掘り下げて具体的に浮かび上がらせるというもの。加藤さんは、面白法人という場に合わせてテーマを選定したと思われる。企業内のワークショップなのに「転職をするなら」という前提で発想テーマを組む遊び心。

1 現状認識:
自分の「やりたい職業/会社」をマンダラで開く
(中央に職業。周囲にそこから連想される言葉を書く)
 ↓
2 視点をズラす:
お隣さんの「やりたい職業/会社」をマンダラで開く
  ↓
3 いったんカイシャを忘れて:
「やりたい行動/成果」をマンダラに書く
(1+2をみて、自分がやりたい行動、成果をマンダラに
ありったけ書き出す。2枚を超えてもOK)
  ↓
4 いったんカイシャを忘れて:
一つを選んで、さらに分解された「行動」「成果」は?
(3でピンときたセルを得て、それを中心に据えて、具体化、言い換え。
ありったけ書き出す。2枚を超えてもOK)
  ↓
5 ここらで戻る:
「行動」「成果」から「職業を逆算する」
(4で深めた「価値」を得選び、それを中央に据えて、職業を逆算
ありったけ書き出す。2枚を超えてもOK)
  ↓
6 ここらで戻る:
お隣さんの「職業を逆算する」
  ↓
7 後でもう一度考えてみる。宿題です:
もう一度見直しを。見落としが発見できたら、十分価値があるのでは?

体感的には各ステップが10分前後。ステップを進むごとに、加藤さんのミニ講義が入るスタイル。カヤックのメンバーは、さすがに、すぐに書き出すことができ「何も思い浮かばない」という人は皆無。

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気づきの書き出し・共有と、質疑応答を含めて2.5時間。気づきの書き出し・共有からは、「自分の気が付づいていないことがワークを通じて発想でき気が付けた」というコメントや、「具体化と抽象化を通じて発想が広がることに可能性を感じた」というコメントがあった。筆者は、自分自身が考えていなかったことを、他の方が自分に書いてくれたマンダラートから見出し、普段は無意識に無視している選択肢があることを認識して興味深かった。

 なお、のちほど加藤さんに、参加者ついて、発想力以外の点で何か感想はありますか、と伺ったところ「挨拶ができて、礼儀正しいですね」とのお答えだった。実は筆者も留学していて同じ感想を持った。発想力に長けたクリエータというと、“対人関係は重視しない”人物像を想起してしまう人も多いと思うが、カヤックのメンバーは決してそうではない。

この挨拶や御礼を、自然に行うような精神面も、「創造する組織の素地」を醸成しているのではないだろうか。

「ありがとう。」が豊富にあることに注目して、三日目の気づきを振り返りたい。 

今日の発見:
 創造する職場は、挨拶やお礼がしっかり、かも

(おもしろ法人留学制度~三日目~(通常版)、は明日掲載します)

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