『面白法人留学制度』ですごす1週間 ~第一日目、もっとも興味深かったのは、「集中がしやすい」こと~

2009年5月。アイデア創出の支援組織「アイデアプラント」代表の石井力重が、「面白法人カヤック」に1週間、滞在しながら、カヤックの作り続ける現場を体験しました。
同社の「おもしろ法人留学制度」とよばれる制度は、他の企業の方を社内に受け入れて一緒にカヤックの仕事をし、お互いに刺激をうけ成長を促し、社会に「つくる人を増やす」目的で展開さている面白い制度です。
この内容を、アイデアプラント石井が体験し、社内の何気ないものにまで光を当て、創造のヒントを報告していきます。

5月25日 16:30 
筆者は今、原稿をカヤック本社の二階、中央のテーブルで書いている。朝9時から今(夕方4時)まで振り返ってみると「不思議と、集中しやすい」ことが最も興味深かった。

誠Biz.IDでは、いく度か紹介されているカヤックのオフィス。すごくクリエイティブなムードが写真からも漂うが、実際の現地はやはり写真以上のデザインのよいワークプレイスだと感じる。
筆者は、テーブル席ではなく、中央の一段高い掘りごたつ式の大テーブルでPCを広げた。落ち着いてから、まず気が付いたのは、人の視線があまり気にならないこと。壁がほとんどなく、ガラス扉で空間を仕切っているので、どちらをみても、社員の方の姿が見える。テーブル席や中央席での打ち合わせの声が聞こえてくる。しかし、しばらく作業をしていて、不思議におもったのは、「ここ、集中しやすいな」ということだった。

なぜ、だろう。

筆者は、その疑問への答えが、1時間たってもみつけられなかった。特徴的な装置があるわけではない。ちなみに、その答えを探して、探し歩いているうちに、すっかり不審者となっているのを、ギブ&ギ部(カヤックの管理系部署)の長橋さん(http://www.kayac.com/member/nagahashi)に教えてもらい、冷静さをとり戻す。(それ、集中していないだろう、とのお声もありますが。)

初日にわかるのは、残念ながら、このくらいであった。1日いて、分かることがこれくらいである、というのは実は筆者には予想外であった。その時に、ふと思い出した。経営学にイノベーションの占有可能性という概念がある。技術の複雑性が高いことは、長期にわたりイノベーターが競争優位を維持できる重要な要因とされている。今回の場合、技術、というよりも、組織能力といいかえてみるべきだとすれば、組織能力の複雑性が高い組織であるからこそ、カヤックはカヤックらしくあり続けるのかもしれない。

筆者の頭の中には、疑問符が山済みである。明日は今日の経験を踏まえて、一歩踏み込んだ要因を見出すことをひっそりと心に誓いつつ、本日のレポートを終えたい。

今日の発見:
 静寂でもないし人も多いのに、「ここ、集中しやすいな」を感じる職場

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